「なんか疲れるな」「また振り回されてるかも」「なんで私ばっかり…?」
そんなふうに思っても、とっさに言葉にできなくて、
気づけば相手に合わせるのが“ふつう”になっていました。
気をつかいすぎて、自分の気持ちをうまく伝えられなくて。
「ちょっと違うな…」って感じていても、
それを言葉にできないまま、気づけば飲み込んでしまい、
心の奥で、なんとなくもやもやを感じていた。
🫧バウンダリーってなに?
「バウンダリー(boundary)」は、心理学の言葉で
“自分と他人のあいだにある、見えない境界線”のこと。
どこまでが自分の領域で、どこからが相手の領域なのか。
その線引きが曖昧だと、モヤモヤしたり、疲れてしまいやすくなるんです。
逆に、バウンダリーを意識することで、
- 相手の気分に引きずられにくくなる
- 「NO」を言いやすくなる
- 心地よい距離感で人と関われるようになる
など、自分を守りながら、他人と関わるための土台ができていきます。
🫧バウンダリーの種類
バウンダリーには、大きく分けて3つの種類があります:
種類 | 説明 |
---|---|
🧍♀️身体のバウンダリー | 触れられる距離、パーソナルスペースの快・不快など |
💭感情のバウンダリー | 相手の不機嫌や悲しみを、自分の責任のように抱えすぎないこと |
🤔思考・行動のバウンダリー | 自分の意見・選択を大事にし、無理に相手に合わせないこと |
🫧HSPとバウンダリー
HSP(Highly Sensitive Person)の気質がある人は、
共感力が高くて、まわりの気配や感情にとても敏感。
だからこそ──
- 相手の気持ちを優先しすぎてしまったり
- 自分の心の声に気づけなくなったり
- 相手の気持ちを自分のことにように受け止めてしまったり⋯
気づいたら、自分の境界線がなくなっていたってことも、よくあるんです。
私もそのひとりでした。
でも、バウンダリーという考え方に出会って、
「これは自分の問題、これは相手の問題」
「これは私が選んでいい」
と、少しずつ線引きを意識できるようになってきたんです。
🫧さいごに
バウンダリーは、誰かを突き放すための線じゃなくて、
自分を大切にするための、やさしい線。
「こうしたい」「それはできない」
「あなたはそうだよね、私はこう思う」
そうやって、自分の感覚や選択を尊重することが、
ほんの少しずつ、できるようになってきました。
このページが、
誰かの「私だけじゃなかったんだ」や「これ、わかる!」につながって、
心の奥に、やさしい“ひとしずく”が届いたら嬉しいです🍀