映画監督坂口香津美の代表作「抱擁」母から伝えることは?高齢化社会の現代必須!【ハートネットTV】

今週の火曜日に 20時00分~20時30分放送

NHKEテレ ハートネットTV リハビリ・介護を生きる「老いること生きること」で

映画監督の坂口香津美さんがご出演されます。

番組内容は彼の代表作品の一つ「抱擁」について取り上げられていますが

どうしてこのような映画を作り上げたのか?

どのような気持ちで撮影に挑んだのか?

彼の活動についてまとめてみましたので早速見ていきましょう(^^)/

坂口香津美さんのプロフィール

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本名:坂口香津美

生まれ:1955年4月1日

出身:鹿児島

職業:映画監督・俳優・リポーター・ジャーナリスト・テレビディレクター

代表作品:カタルシス(映画)監督/2001年

□□□□□ネムリユスリカ(映画)監督/2011年

□□□□□夏の祈り(映画)監督/2012年

     抱擁(映画)監督/2014年 ※本日はこの抱擁について書いています。

鹿児島の高校を卒業後、早稲田大学の社会学部に進学したものの中退。

中退後は色々な職業に就き、1985年からテレビのディレクターとして

ドキュメンタリー番組の企画演出を行ってきた。

若者や家族をテーマにし、これまでに200本以上ものテレビドキュメンタリー番組を

制作している。

代表作品「抱擁」

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平成27年度 文化庁映画賞文化記録映画優秀賞受賞

彼の様々な代表作品の中の一つがこのドキュメンタリー映画の「抱擁」である。

坂口監督の母親すちえさんは、長女と夫を相次いで亡くし、そのためうつや認知症を患いました。

妹のまり子さんは、姉のすちえさんの変わり果てた姿にひとり東京で一人住まわすにはいけないと思い、故郷鹿児島県へ一緒に帰ってきます。

母すちえさん38年ぶりに故郷に帰ります。

太陽と海と緑の島で、姉を立ち直らせるための妹の懇親的な介護がスタート。

妹との生活で徐々に生活を取り戻していく中で、様々なこととぶつかります。

彼は、2009年から約4年間もの長い時間すちえさんを撮影を続けた。

撮影をするきっかけとなった出来事がありました。

「母がパニックを起こして救急車を呼ぶので困っていると、父から電話があり、初めて長女を亡くし悲嘆に暮れる母に気付いたんです。一緒に暮らしだした後も、自分を置いて仕事に出る僕を母はなじる。反論しても仕方がないので、手元にあったカメラを何の気なしにいじっていたんですが、そこに映った母がとても小さく見えました」

とおっしゃっています。

「母といると、いつか自分は母に手を上げるかもしれないという緊張感があった。でもカメラ越しに母を見ることで、一定の距離で接することができた。そこが出発点です。撮影は、僕が母親への愛情を取り戻す結果にもなったんです」

ともおっしゃっていますね。撮影を通じて彼と母との絆をまた見つめ直す機会となり、またひとつ絆が深まったということですね。

第4の人生

「抱擁」でもすちえさんの第4の人生の幕開けとありますが、この第4の人生とは・・・?

まとめてみました。

第1の人生:結婚するまで

私たちの第1の人生の区切りとしては、やはり一生の相手を見つけること、ですよね。

子供だった自分が、今度は家庭を持ち、守るものを得る。

これまでに頼りにして生きてきた自分が、今度は自分が頼られることになる。

全く違う人生ですよね。

第2の人生:子供の誕生から巣立ちまで

自分が親となり、頼られる存在となっていくことで、徐々に親としての自覚が芽生えたり

対応やキモチにも変化が訪れますよね。

目に入れても痛くないと言われるぐらい可愛い子供のことだから必死に働いたり

頑張れるのもこのころですよね。

自分のための人生でもある中で、相手の為の人生でもあるのがこのころではないでしょうか。

第3の人生:夫婦で生きる

そしてその子供もやがて第2の人生に向かっていく中で、今度は再度二人で生きていく人生となります。

昔の夫婦の人生とは違い、「老い」が加わり、また違った生活環境となります。

二人で築き上げた環境を今度は夫婦二人だけでの生活をすることで

阿吽の呼吸で穏やかな生活を送る時期でもありますね。

第4の人生:夫(妻)が亡くなり1人で生きる

やがて、生あるものは、死も訪れます。

配偶者が亡くなり、1人で生きていく覚悟をもって

「老い」もある中、どう自分が変わっていくのか?

うすらうすらとしかわからない変化。

とてつもないキモチになるかもしれません。

だけど、生ある限りは、精一杯生きたいものです。

最後に

今回「抱擁」のドキュメンタリー映画から思う事は、坂口監督もおっしゃっていましたが

愛する人を失い、遺された者の生きる道はどういったものか?

そういったことを考えることができる映画だと思います。

「老いる」テーマもありましたが、老いが訪れる前でも、いつ、誰が、どのタイミングで起こるかなんてわからないことなのです。

そのため普遍化できる作品と言われています。

坂口監督は、母の現状を知ってもらうという選択をされましたが、母を社会化されなければいけないんだとおっしゃっています。

坂口監督が伝えたいことがぎゅっと詰まった「抱擁」は、今まさに高齢化社会になっていく現代が考えることではないでしょうか。